「仕事ではとても手に入らないものを、いっぱい教えてもらえました」子どもたちから学んだかけがえのないもの
──30人を引率するお父さん! しかもそれがあの江口さんだったというのは、お子さんのご友人にとっても特別な思い出ですね。
「大きくなって社会に出た彼らと、仕事場だとか、意外な場所でバッタリ会うことがあってすごく面白いです。仕事ではとても手に入らないものを、いっぱい教えてもらえました」
──では、育児で最も大切にされていたことを教えてください。
「できる限り普通でいることですね。こういう仕事だから、普通じゃないんだけど(笑)。でも、一緒になって遊んだり出かけたりと、あえて特別なことはしなかった。子どもも子どもなりに父親の仕事をだんだん理解していくんだと、子育てをするなかで自分自身も理解していきました」
──しっかり、家族らしい時間を過ごせていた。
「いろいろなものに触れさせてはきました。それこそお風呂に入りながら音楽を聴かせてね。自分がこういう仕事をしているって気づいたのも、けっこう大きくなってからのことで、父親が出ている作品なんて知らないから、家の中にボブ・マーリーのポスターを貼っていたら、彼のことをずっと俺だと思い込んでいたくらい(笑)。子どもたちにしてみたら、好きで観た作品に、たまたま自分が出ていた。それくらいナチュラルに育ちました」