コロナ禍で生まれた空白の8ヶ月「僕を大きく助けてくれました」
役者という仕事で大きな挫折(ざせつ)を味わった経験はあまりないんですが、コロナ禍で約8か月間、仕事がなくなった時期は、さすがにいろいろなことを考えました。
最初の1か月は、少し楽観的だったんですけど、2か月も続くと、だんだん不安が大きくなってきて、けっこう落ち込んでしまって。
でも、3か月目には、もう完全に開き直りました! 仕事をしてたころの自分を忘れちゃうくらい、その生活を楽しもうと決めたんです。やることがないから何か新しいことを始めようと思って、当時はやっていた『100日後に死ぬワニ』をマネして、『100日後にマジシャンになる永田』っていう動画をSNSで毎日投稿しようと決めました。……まあ、これは意気ようようと始めたものの、数日で辞めちゃったんですけど(笑)。
他にも、急にウクレレを始めてみたり、「そうだ、ポケモンゲームの世界大会に出よう!」って一念発起して、オンラインで世界中の猛者たちと夜な夜な対戦したりも。これ、意外といいところまでいったんですよ!
この何もしなかった8か月の時間が、結果的に僕を大きく助けてくれましたね。
暇つぶしで練習していたマジックは、のちの舞台で「何か特技ある?」って演出家の方に聞かれたときに、「あります!」って自信を持って披露できたし、まさか当時の遊びが、こんな形で仕事につながるとは夢にも思いませんでした。人生、何がどこでつながるかなんて、本当にわからないものですよね。