「加賀まりこさんが大好き!」空気を読みすぎない絶妙な塩梅と、沈黙さえ心地良い宮沢氷魚の魅力
鈴さん……美山鈴は、さとこに団地の部屋を貸してくれた大家であり、日々の生活を楽しんでいる人生の先輩でもある。
「加賀さんが演じる鈴さんは、なんというか、空気を読みすぎない塩梅が絶妙。さとこは病気を抱えていて、鈴さんは優しさを持って接してくれるんですけど、だからといって気を使い過ぎず、あえて遠慮なく踏み込んでくださるあたりの加減が素晴らしいんですね。こんな人が近くにいてくれたら、救われることがたくさんあるだろうな、と連続ドラマの撮影が終わってからもずっと考えちゃうくらい、魅力があふれるキャラクターで。何度も言いますけど、わたしは加賀さんが演じる鈴さんが、もう大好きでたまりません!」
そんな鈴と同居している“料理番”として登場するのは、宮沢氷魚が演じる羽白司だ。
「鈴さんもそうですけど、演じる俳優さんによってキャラクターってこんなにも魅力的なるんだと、氷魚くんの司と一緒にお芝居をするたびに感じます。原作そのままの良さに、氷魚くんの柔らかさだったり、繊細さがプラスされて、そこにいてくれるだけで、場が柔らかくなるという安心感。セリフをしゃべらなくても、沈黙さえも心地良いんです。それって素晴らしいことですよね」
膠原病を患い、自分の体調と相談しながら生活しなくてはならなくなったさとこは、司から薬膳……食によって身体をいたわることを学ぶ。
「この作品に出会う前は、薬膳ってハードルが高いイメージがあったんですが、フードコーディネーターを務めてくださった飯島奈美さんが作る薬膳料理は、シンプルなものも多くて、新たな発見がたくさんありました」
飯島奈美氏は、映画『かもめ食堂』や『孤独のグルメ』、ドラマ『深夜食堂』『カルテット』『ひらやすみ』、連続テレビ小説『ごちそうさん』などを手がけ、見ているだけで“お腹がすく料理”で作品を彩ることで評価が高い。
「撮影で食べた、ニラの黒ゴマ炒めがびっくりするくらい美味しかったので、忙しくて時間がないけど身体にいいものを食べたいときは、ゴマ油でニラを炒めて黒ゴマをかけたものをチャチャッと作って、ごはんにかけて食べたりするようになりました。とにかく、ニラさえ食べていればなんとかなる気がして(笑)」