早朝の公園で食べた温かい“塩むすび”の感動と、司を演じて取り入れた健康習慣
さとこは、司から教えられた薬膳料理によって癒やされ、前に進む元気と勇気をもらい、司もまた、さとこから影響を受け少しずつ変化していく。
「ドラマ10の時から、さとこと司は団地の踊り場で話をするシーンがあって、なんだかあの踊り場はふたりとも心の内を口に出せる場所というか、ふたりだけの世界みたいなものがあると思ってきたんですけど、今回のスペシャルでもそのシーンがあったのがすごく嬉しくて。司は、何でもできて強い人間だと思われがちですけど、実はいろんな苦しみや迷いを秘めている部分があり、それを見せられるのはあの場所で、麦巻さんにだけなんです。大好きなシーンですね」
そしてもうひとつ、印象に残っているのは、早朝の公園でさとこと塩むすびを食べるシーンだという。
「夜が明けて、刻一刻と色を変えていく空を眺めながら頬張った塩むすびが、ほんのりと温かくて、夢を見ているのかと思いました(笑)。あとで聞いたら、フードコーディネーターの飯島奈美さんが『温かいおむすびを食べてほしい』と、深夜の駐車場で握ってくださったのだそうです」
作品の中で司が作った薬膳料理も、もちろん飯島氏が手がけており、毎週登場する料理も話題になった。
「ぼくはこれまで、旬の食材とかに対してちょっと疎かったというか、季節とは関係なく食べたいものを食べてきた気がするんですけど、この作品に出会って、旬の食材が身体に与える良い影響を知ることができ、自分の生活にも取り入れています。最近では、梅肉エキスが身体に良いというのを知って、寝る前にスプーン1杯舐めているんですけど、なんだか調子がいいような気がしますね」
第3回では、彼が抱える意外な「ネガティブな一面」とその独自の解消法、そして人間関係でどうしても波長が合わない時の“心を守る”対処法を聞いた。
■作品情報
特集ドラマ『しあわせは食べて寝て待て〜早春の養生編〜』
【NHK総合】2026年8月18日(火)夜10時〜11時12分
※NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信予定
【原作】水凪トリ「しあわせは食べて寝て待て」
【脚本】澤井香織
【音楽】中島ノブユキ
【出演】桜井ユキ 宮沢氷魚 加賀まりこ 他
【演出】中野亮平
【制作統括】小松昌代(NHKエンタープライズ)、石澤かおる(NHK)