「ようやく“有村架純”というものの形が定まってきた気がしています」

『キュー』は、第二次世界大戦中・現在・700年以上先の未来が交錯しながら、「私とは何者なのか」「人間とは何か」を問う物語。そして、有村がオファーを受けたのは、現代の女性・渡辺恭子と、戦時中を生きる椚節子、未来を生きる女型のRejected Peopleのひとり3役だった。

「3度目の舞台で3役なんて荷が重すぎる……と悩み、でも舞台には挑戦したいという思いも強くて、とにかく白井さんのお話を聞きたいと、お目にかかりました。そうしたら、ものすごい熱量でこの物語のことを語ってくださって、白井さんがわたしと一緒にこの舞台を作りたいと思ってくださる気持ちに応えたいと思い、お受けしました」

有村架純 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/新山いずみ スタイリング/瀬川結美子

 前回の『ジャンヌ・ダルク』から約12年。その間に、連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)のヒロインをはじめ、さまざまな作品、役に出合い、経験を積んできた。俳優として、自身に変化は感じているのだろうか?

「ありがたいことに、この12年の間には、俳優のお仕事はもちろんのこと、ドキュメンタリー番組やナレーション、紅白歌合戦や日本レコード大賞の司会などにもチャレンジさせていただきました。正直に言うと、無理をした瞬間もありましたが、自分自身がどういう状態でいたらベストなパフォーマンスができるかということが、少しずつわかってきて、ようやく“有村架純”というものの形が定まってきた気がしています」