これまで、映像作品への出演が多い有村架純。舞台と映像の大きな違い、そして胸に残るひと言とは──。

 そんなタイミングで、12年ぶりに白井晃の演出で舞台に立つことは、怖いけれど楽しみだという。

「映像も舞台も、役を通して心を動かしていくものだと思っているのですが、舞台はエネルギーの放出の仕方が圧倒的に違うんです」

 それは、身振り手振りが大きくなるとか、声を張るというような表現方法が違うということだろうか?

「というより、俳優が自身の生命力を放出する範囲かな。うまく言えませんけど、舞台に立っている人が持っている色で客席を満たすというか、空間を全部使ってお芝居をするというのが、舞台の魅力だと思っています」

有村架純 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/新山いずみ スタイリング/瀬川結美子

 それは魅力であるとともに、非常に難しいことだという。

「前の舞台をやっていたときに、自分なりに頑張って声を出してお稽古をしたのですが、プロデューサーさんから“声を出すんじゃなくて、届けるんだよ”とアドバイスしていただいたんですね。“観客席の奥の奥まで、届けるんだ”と。以来、肝に銘(めい)じてはいますが、難しいですね」

 そう語りながらも、彼女の瞳は大きなチャレンジにキラキラと輝いていた。

■作品情報
舞台『キュー』
原作:上田岳弘『キュー』(新潮社)
演出:白井晃
上演台本:上田岳弘 白井晃
出演:瀬戸康史、有村架純、石田ニコル、井内悠陽、加治将樹、田中哲司
有川マコト、川合ロン、西山友貴、黒田勇、須﨑汐理
企画協⼒:新潮社
主催・企画・製作:ワタナベエンターテインメント

東京公演:
2026年11月15日(日)〜29日(日) 東京芸術劇場プレイハウス
大阪公演:
2026年12月4日(金)〜6日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ