「後悔したことはない」ジェットコースターのような人生を面白がる、角が取れた現在の自分
「それで柔らかい人間になる……その柔らかいっていうのは穏やかとかの意味ではないんですけど。凝り固まった頭で生きてきた、それまでの自分自身に疲れちゃったんでしょうね」
それからは地元の人に出逢うと「丸くなったね」と言われることが多くなった。
「角が取れたって言うんでしょうか。自分でもその自覚はあるし。たぶん、とがっていた時期に出会っている人は、もしかしたら私の印象は良くなかったりすると思うんですけど(笑)、最近会うと、ずっと笑っているよねとか、ずっと元気だよねって言われますね」
“後悔”という思いを抱いたことは……。
「ないですね。その時々で楽しいなぁ、やりたいなぁって思えていることをピックアップしているから、別に後々どうなったって、そのとき一番欲しかったものを手に入れてるだけだからいいや、みたいに思うところがあって。19歳より前の私だったら、『あ、失敗した』みたいな感覚になってしまっていた出来事も、今はひとつ経験が増えたし、メッチャ面白いじゃんって思えるようになりました。私の人生ジェットコースターみたいじゃんって、いつも言ってます」
──先ほど「大人は絶対嘘をつく、敵だと思っていた」ということですが、具体的に信じられなくなるエピソードがあって、ということなんでしょうか。それとも自分で頑張って自分を守らなきゃ……みたいに思っていたことなんでしょうか?
「やっぱり12歳から事務所に入って、普通の小学6年生とか中学1年生だったら、ただ遊んでいていい時期に仕事をして、いろんな大人と一緒にいて……っていう特殊な状況になったときに、たぶん、そう考えておくことが自己防衛の方法だったんでしょうね。それが19歳から20歳にかけて、自分を守る方法って、これだけではないんだってことに気付けたんです。それで自発的に変える努力をしたんです」