秋野暢子さんがステージ3の頸部食道がんを公表した2022年7月から、4年が経った。2人に1人ががんになる時代。「自分の主治医は自分」だという秋野さんは、闘病生活を赤裸々にブログで発信し、多くの人を勇気づけてきた。被災地支援などにも積極的な秋野さんの社会貢献にかける思い、そして70歳を前にしたTHE CHANGEとは。【第2回/全3回】
がんがわかってからすぐ入院し、治療が始まりました。抗がん剤を4クール、放射線を30回。よく、抗がん剤や放射線治療によって吐き気や倦怠感のような副作用はなかったのか訊かれるんですけど、私は全くありませんでした。
むしろ、完全な早とちりで「抗がん剤=髪が抜ける」と思ったので、入院してすぐに髪の毛を自ら剃ったぐらいです。でも、髪が抜けるのは、あくまでも抗がん剤によるんですよね。私が使うものは、それほど抜けない。それなのに、「だんだん抜けていって、落ち込むぐらいなら先に剃ってしまえばいいじゃん」と、院内の美容室に行ってまずバリカンで刈ってもらい、その後コンビニでT字カミソリを買い、自分でツルツル坊主にしました。
自分でも綺麗に剃れたわなんて思っていたら、回診にいらした先生が、びっくりです。
「髪、どうしたんですか?」
「抗がん剤は毛が抜けちゃうっていうから、先に剃ってやりましたよ」
「いや、秋野さんに使う抗がん剤はそんなに毛が抜けないから……」
「あれ、そうなんですか(笑)」
看護師さんにも、「治療する前に毛がない人は初めて見た」と驚かれました(笑)。一応院内では帽子を被って過ごしていましたが、抗がん剤の影響ではなく、ただ自分で坊主にしただけだったという……。