父は俳優で司会者の高島忠夫、母は女優でタレントの寿美花代、兄は俳優の髙嶋政宏。ドラマや映画、舞台などで活躍し、人気を博す髙嶋政伸のTHE CHANGEとはーー。【第2回/全2回】
人生の転機を挙げるとしたら、この「映画監督の夢が破れた」ことでしょうね。甘やかされて育った坊ちゃんが一撃を食らったわけですから。
ゼロからというか、マイナスからのスタートでした。次の日から父と兄の付き人になって、頬のアザも取りました。そのうちに、山田邦子さんが『MOGITATE!バナナ大使』の司会に僕を推してくださって。そして、それを観たドラマのプロデューサーに呼ばれてオーディションを受けて出演が決まったのが、石ノ森章太郎先生の漫画が原作のドラマ『HOTEL』(TBS系)でした。
あのドラマでご一緒させていただいた松方弘樹さんには、ものすごく真摯に役に向き合うストイックな大先輩という思い出しかありません。視聴率が上がってくると「天狗になってないか。お父さんは素晴らしい俳優なんだ。もっと人生経験を積まないとダメだ」と言ってくださる方でした。でも初回放送の夜、松方さんが父に「先輩、政伸もすごく良かったですよね」と電話をしてくださっていたそうです。だいぶ経ってから知ったのですが。