今年8月には、徳島県で開催された『阿波踊り』に参加した、さとう珠緒さん。色鮮やかな浴衣姿で、溌剌と踊る姿に、会場は驚きと感動の大歓声に包まれた。いまも昔も元気いっぱいで、何よりも目を奪われるのは、53歳とは思えぬ美貌と若々しさだ。そこで今回は、かつて“ぶりっこ”キャラとして人気を博した彼女に、いまだから語れるデビュー秘話から、意外な趣味、さらに人生のターニングポイントまで、いろいろと語ってもらったぞ!【第1回/全2回】

さとう珠緒 撮影/有坂政晴

──珠緒さんといえば、5月12日放送の『開運!なんでも鑑定団』で、貴重なお宝を持参されて話題になっていましたね。

 はい! 20年ほど前に仕事で縁のあった方から、現代美術家の草間彌生さんの“版画”を、約30万円で購入したんです。『かぼちゃ』というタイトルで、鮮烈な赤で描かれた、草間さんらしい力強い作品で、私の宝物なんです。

──それを番組の鑑定に出したところ、1000万円もの評価額がつきました。

 ビックリしました。私の評価額は300万円だったんですけど、遥かに超えていましたね(笑)もちろん、宝物なので、手放す気はありませんけど。

──もともと草間さんの作品は好きだったんですか?

 はい。高校1年生のときに『彫刻の森美術館』で初めて草間さんの作品を見て、衝撃を受けたんです。当時は立体の作品ばかりでしたけど、その迫力に圧倒されましたね。

──意外といえば失礼ですけど、ぶりっこポーズで一世風靡した珠緒さんと、アートがあまり結びつかないのですが……。

 こう見えて私、昔からアートが好きなんです。フランス文学も読みますし、映画ではフランソワ・トリュフォーやタルコフスキーとかちょっと小難しい映画が好きだったんです。

 高校生の時はアート好きの友達たちと“ポストモダンアートクラブ”という部活動もやっていました。

──へえー。ポストモダンアートクラブでは、どのような活動をされていたんですか?

 気の合う国語の先生が顧問になってくれて、何人かメンバーを集めて、週に一回、お菓子を食べながら、映画を観るんです。

──楽しそうですねー。

 楽しかったですよ~(笑)まあ、時代も時代でしたからね。

──どういうことですか?

 私が十代の頃って、サブカルブームだったんです。インディーズバンドに始まって、雑誌では当時の『宝島』、ファッション誌なら『Olive』をよく読んでいました。