“日本のはじまり”を描く神話の世界『古事記』を、大先輩・白石加代子とともに朗読劇で演じる名優・風間杜夫(77歳)。
『スチュワーデス物語』で日本中を熱狂させ、つかこうへい作・深作欣二監督の映画『蒲田行進曲』など、日本映画史に残る数々の名作に出演してきたスター俳優が、神々を演じ分ける壮大なエンターテインメントに挑む。
この新しい挑戦を前にした心境から、出会った作品・俳優・監督への思い、そして人生における転機、THE CHANGEについて語っていただいた!【第1回/全5回】
「天の岩戸の前でストリップをやって…」大先輩・白石加代子と挑む『古事記』と、台本を見ない『大誘拐』中山優馬
日本の神話のさまざまな物語を記した『古事記』がこの秋、白石加代子さんと風間杜夫さんとの朗読劇として舞台化され、現在、全国ツアーが開催されている。今回の作品へのオファーを聞いたとき、どう感じたのだろうか。
「『古事記』は日本の歴史的に見て一番古い神話の世界。スサノオノミコトやオオクニヌシノミコト、それから天の岩戸の前でストリップをやって、アマテラスオオミカミを引っ張り出すという話とか、ユニークなエピソードがいっぱいあるんですよね。これを白石加代子さんと一緒にやるということで、それは楽しいものになるだろうとすぐに思いましたね」
白石加代子さんとは舞台『大誘拐』でも共演を重ねている。
「白石さんの語りっていうのはね、あの年齢(84歳)で力強いし、メリハリがあって。僕は学生の頃に早稲田小劇場での彼女を観ていて、鮮烈な記憶があるんですよね。そんな彼女とご一緒できるというのは本当に光栄だし、何よりワクワクしますね」
実は舞台『大誘拐』の少し前に、共演する中山優馬さんの取材をさせていただく機会があり、「あの現場にもう1回入るっていうのは楽しみであり怖い」「凄い3人とご一緒できるから」と、話されていた。やはり面白い現場だったのだろうか。
「あの時はね、優馬くんを含めそれぞれの個性が豊かで、楽しかったですね。柴田理恵さんはお母さんっぽいですし、ワハハ本舗ですから、楽しませるというのが体に染みついてる。
で、優馬くんはまたね、しっかり台詞を覚えてきて、もうほとんど台本見ずにやっていて。僕らは『初めは台本を見ていいってことになってたから』って、それに乗じたりしてね(笑)。あの作品は個性が豊かで楽しかったですね」