あのドラマのおかげで、いつでも泣けるようになりました
――一睡もできないじゃないですか……。
だから、当時は(小沢)真珠ちゃんともほとんどしゃべっていないんです。一緒にいるときは常にセリフ合わせ。“今度、ご飯に行こうよ”という話もしたことはありますけど、とても実現できる状況ではなかったです。
――そうですよね。
でも、そういう過密スケジュールの中でも、自然と意思の疎通は取れていくんです。私のセリフに対して、真珠ちゃんは何も言わなくても、ちゃんと合わせてくれるんですよ。
――阿吽の呼吸ができてくるんですね。
はい。それは一緒に辛い時間を過ごしながら、乗り越えてきたからだと思います。もちろん、私たち役者だけでなく、スタッフの方はもっと大変だったと思います。みんなでひとつの作品を作り上げようと必死で頑張っていましたね。
――『牡丹と薔薇』は昼ドラならではの“愛憎ドラマ”。特に大河内さんはかわいそうな役で、泣いているシーンも多かったですね。
あのドラマのおかげで、いつでも泣けるようになりました(笑)。
――アハハ。それって、何かコツがあるんですか?
コツというか、ふだんでも人が泣くときって必ず理由があるじゃないですか。だから台本に“泣く”と書いてあったら、なぜ泣くのか、その理由を考えて、感情移入するんですね。
――なるほど。まさに役になりきっているわけですね。
はい。ただ、感情移入するタイミングが難しいんです。本番でうまく入り込めればいいんですけど、テストの段階で感情移入しすぎて、本番で泣けないときもありました。いかに自分の感情をコントロールするか。それは本当に難しい。今でもそう感じています。
――女優魂を感じます。大河内さんは最初から女優を目指していたんですか?
いえ、元々はスカウトで、15歳のとき、『セブンティーン』の専属モデルとしてデビューしたんです。