「“この作品は絶対に楽しいものになる”と確信できました」

「もちろん不安もあったけど、一方で、あえて見つけなくてもいいのかな、という気持ちもありました。そのほうが、“翼”らしいのかもしれない、と」

 本作では、幼少期は子役が声を担当し、坂東と岡山は青年期からの登場となる。

「子どもたちが先に収録したものを聞いて、“監督がつくりたい空気感や温度感をしっかりとぼくが受け取ることができていれば、自然に翼になれるだろう”とは思っていましたが、実際にマイクの前に立って第一声を出すときは緊張しました。そこから進めていくなかで、監督と相談しながら“これがぼくの翼だ”というものが見えてきたときは、“この作品は絶対に楽しいものになる”と確信できました」

 コンプレックスを抱えたまま成長した翼は、何かまずいことがあると隠そうとしたり、なかったことにしようとする“クセがある”大人になっていく。

「ぼく自身の子ども時代は、非常に“暁太郎”な子でした。誰にでも話しかけていたし、悪気はないのに自分の探究心とか興味が先走ってしまった結果、人を怒らせちゃったり(笑)。だから、“暁太郎”の言動はすごく理解できるんです」