コスパ、タイパ…若者に広がる“食事キャンセル界隈”への意外な思い
一方で、最近は食事に費やす時間やお金がもったいないからと、1日の食事回数を減らす“食事キャンセル界隈”という言葉がネット上で話題になっている。
リサーチ会社・インテージ社が2024年10月に全国の15〜49歳2,754人に行った調査によると、普段より食事の回数を減らしてしまう「食事キャンセル」を週1回以上している人は、全体で34%。世代別に見ると、18〜24歳が41%と最も高く、15〜18歳も37%と、若者の4割前後が食事を“キャンセル”している。
食のプロフェッショナルである川越シェフは、そんな若者をどう感じているのだろう——。
「実は、僕自身が元祖“食事キャンセル界隈”で、可能な限り1日1食にしているんです。ただ、僕の場合は面倒だからというわけじゃなく、その方が体調がいいんですよね。この仕事をしていると、どうしても味見とかで食べ物を口に入れることになっちゃいますけど、理想的なのは、晩ご飯を食べてから15、6時間空けて、おなかを空っぽにしてから次の食事をするルーティン。これはもう、25年くらい続けています」
一方で、そんな川越シェフだからこそ、食事は大切にしてほしいとも語りかける。
「いろんな理由で“食事キャンセル界隈”の方々も、2日に1度、3日に1度でもいいから『旨いなぁ、これを食べるために頑張ってるんだなぁ』と思える食事、心と身体が元気になる食事をしてほしいと思いますね。お腹が空いてるとイライラもするし、おいしいものを食べると気持ちも躍動する。メンタルは置いておいて、体が元気になる、ガソリンを入れる感覚で食事をとるといいんじゃないかと思います」
プロの料理人だからこそ、料理や食には並々ならぬ思い入れを持っている。
(つづく)
【書籍情報】
書名:今日も明日も「旨いパスタ」
著者:川越達也
定価:1870円(税込)
仕様:B5判、112ページ
発売日:2026年10月28日(水)
発行:株式会社主婦の友社
※電子書籍も同時発売

