よく20年も続いたなって不思議な気持ちです

 最後にこれからについて訊いてみた。

「ゴールデンボンバーとしてはエアーバンドでふざけてばかりやってきて、よく20年も続いたなっていう不思議な気持ちですね。正直、20年続くことってすごいことではあると思うんですよ。20年間、ファンの人がライブに足を運んでくれること自体が素晴らしいことだと思うんです。まぁ、やってることは同じなんですけど、その活動をこれからも継続していくという感じですね。でも、東京ドームでやりたいとか、そういうのはないです(笑)。僕個人としても俳優としては無名に近いので、ひとつでも多くの作品に出られるようになれればいいなって思っています」

 最新出演作の映画『死に損なった男』は、水川かたまり演じる死に損なった男・関谷が辿る数奇な運命を描いた作品。本作で関谷に取り憑く幽霊・森口(正名僕蔵)の娘・綾(唐田えりか)の元夫のDV男・若松を熱演し、俳優としての新境地を見せている。音楽、映画、舞台、ドラマ……といった垣根を越えて、そのパフォーマンスを展開し続けていく喜矢武さんの次なるステージに注目したい。

喜矢武豊(きゃん・ゆたか)
1985年3月15日生まれ、東京都出身。ヴィジュアル系エアーバンド、ゴールデンボンバーのギターを務め、同バンドの代表曲『女々しくて』で紅白歌合戦に4回出場している。俳優やタレントとしても活躍しており、2012年『死ガ二人ヲワカツマデ…』で映画主演デビュー。2013年、ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』でドラマ初出演。2015年には初舞台「ふしぎ遊戯」で主演の鬼宿を演じるなど、活躍の場を広げている。スポーツ・エンターテイメント番組「SASUKE」(TBS系)には2015年より計8回の出場を果たしている。今年は劇団☆新感線45周年興行・初夏公演「いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective『紅鬼物語』」への出演が決まっている。公開待機作に『ザ・ゲスイドウズ』(2月28日公開)がある。

【作品情報】
映画『死に損なった男』
出演:水川かたまり(空気階段) 唐田えりか 喜矢武豊(ゴールデンボンバー) 堀未央奈 森岡龍 別府貴之(マルセイユ) 津田康平(マルセイユ) 山井祥子(エレガント人生) /正名僕蔵
監督・脚本:田中征爾
コント監修:板倉俊之インパルス
配給:クロックワークス
全国公開中
(c) 2024「死に損なった男」製作委員会
公式サイト https://shinizokomovie.com/