タモリさんは穏やかで人として大きい
――最初にお会いした頃のタモリさんはどんな感じの方でしたか?
「タモリさんは、ずっと変わらないです。穏やかで大きい。本当にすごい人だと思います」
――穏やかで大きい。そうなんですね。
「人として大きいから、若手が何をしようが全然平気。受け止めてくれるんです。ほんとに変わらない。差別区別もない。一流の方ってそうですよね。何年経っても、誠実な人柄で、全然変わらないんです。意地悪されたことも一度もないし。一度、私が大遅刻したことがありました。目が覚めたら、スタジオの入り時間だったんですよ」
――わあ。
「“うわ、やっべー!”と(苦笑)。こんなペーペーのどうでもいい人間が遅刻するなんてと、慌てて着替えて行ったんですけど、私なんかを待つわけないから、コントももう始まっているわけです。運送屋さんの格好をした私が“どうも~”と入ってくるということだったんですけど、なんとか着替えて、“どうもー!!”と飛び込んでいったら、タモリさんがゲラゲラ笑いながら“お前、今日遅刻しただろ。いまどういう気持ちなんだ”と。“あの、いま、夢の中です”って答えたら、大笑いしてくれました(笑)」

――その後も長いお付き合いですね。
「『笑っていいとも!』でもずっと変わらない」
――そういった先輩の姿を見ていると、後輩への接し方にも影響を受けますか?
「そうなりたいと思ってますけど、うちの劇団員は私のことを舐めてますから。あはは」