端正な佇まいと圧倒的な歌唱力で、日本のミュージカル界をけん引し続けている“プリンス”が次に挑むのは、文豪・夏目漱石役! 表現者として軽やかにステップを踏み続ける井上芳雄のTHE CHANGEとは————【第2回/全5回】。

井上芳雄 撮影/河村正和 ヘアメイク/川端富生 スタイリスト/吉田ナオキ

 デビュー以来、ミュージカル界の最前線を走り続ける井上芳雄が次に挑むのは、ミュージカル『アイ・ラブ・坊っちゃん』。オリジナル作品を上演し続けているカンパニー「音楽座ミュージカル」が1992年に初演したこの作品で、彼が演じるのは小説『坊っちゃん』で知られる文豪・夏目漱石役だ。

「オファーをいただいたとき、僕は夏目漱石をやるには若すぎるんじゃないかと思ったんです。ところが漱石が『坊っちゃん』を書いたのは39歳のとき。僕は今年47歳になりますから、若すぎるどころか、年下の役を演じることになりました(笑)」