宝塚歌劇団雪組トップスターとして一時代を築き、退団後もミュージカルやコンサート、映像作品で第一線を走り続ける一路真輝さん。長年にわたり舞台に立ち続ける原動力とは何か。そして人生を大きく変えた“THE CHANGE”とは――。じっくり話を聞いた【第2回/全2回】

一路真輝 撮影/松島豊

 宝塚歌劇団雪組トップスターとして、一時代を築いた一路さん。華やかな世界の一方で、トップスターに就任した時のプレッシャーはどう感じたのだろうか。

「それが、不思議とプレッシャーはそれほどなかったです。宝塚の場合は新人公演や二番手時代を経て、歴代のトップさんから多く学ばせていただく時間があるので。“男役でやっていく”と決めてから、目標が明確だったことも影響しているかもしれませんね。
 自分がトップになった時は、“一人で背負う”というよりも、“雪組のみんなで一緒に良い作品を作りたい”という心境に変わっていました。一歩ずつ階段を積み重ねて昇れたことが、結果的に自分を支えてくれたのだと思います」

 宝塚退団後も、舞台、コンサート、ドラマと幅広く活躍を続け、今年は芸能生活45周年。しかし、TVドラマにはいっとき”出なかった”時期があったという。

「宝塚を退団してから、ドラマにはよく出演していました。でもミュージカルの『エリザベート』を演じるようになってからは、ドラマの現場と劇場を行き来する生活で体調管理が大変で。2000年から6年ほどドラマに出演していない時期があり、そのまま育児休暇で……」

 その後、2014年にドラマ復帰を果たすと2023年4月にはスペシャルドラマ『ひとりぼっち ―人と人をつなぐ愛の物語―』(TBS系)にも出演。元の相葉雅紀さん主演で、上戸彩さん、坂本冬美さんなどそうそうたる顔ぶれと共演した。