武論尊さんが私財を投じて故郷・佐久市に開講した受講料無料の「武論尊100時間漫画塾」には、日本を代表するトップ漫画家たちが講師として集う。連載第2回は、『THE CHANGE』取材班がその佐久の漫画塾へ潜入。この日の特別講師・あだち充さんの講義から見えてきた、武論尊さんのスタイルにも通じる「妄想と空想」を駆使した、型にはまらない漫画作りの真髄をレポートする。【第2回/全6回】

武論尊さんが私財を投じて建設したさくまんが舎 撮影/有坂政晴

ジャギ像が出迎える『北斗の拳』推しの街、トップ漫画家が集う「さくまんが舎」の静かな熱気

 長野県東部に位置する佐久市。東京から新幹線で1時間強というこの街の最寄り・佐久平駅では、改札手前で『北斗の拳』の悪役・ジャギの像が来訪者を出迎える。駅に併設された土産店には『北斗の拳』ラベルの酒や菓子が並び、市内には北斗七星にちなんで7か所ものデザインマンホールが設置されるなど、街は武論尊さんの生まれ故郷らしく、思い切った『北斗の拳』推しとなっている。

 この地に建設された「さくまんが舎」で行われている漫画塾に潜入した。教室には27名の塾生が席につき、ゆるい空気はいっさいなく、静かな熱気と軽い緊張感が漂っている。

「武論尊100時間漫画塾」に潜入! 撮影/有坂政晴