執筆にともない自身と向き合う日々のなか“自分自身”を見つけていった

 2020年に出版された『私が私らしく生きる美学』は、ウェブサイトで連載していたエッセイを加筆編集して一冊にまとめたもの。まわりの評価や価値観に振り回されず、自分らしい、心地よい暮らしについてつづっている。

「連載中は、毎週締め切りがやって来るので、常に自分と向き合っていました。私は何に心が動く? 私は日々何を感じている? 自分に問いかけ、観察することで、ずっと心のベースにあった“私が私を大切に扱う”という考え方がギュッと凝縮されて形になっていくのを感じました」

──読者に届けるという作業が、結果的に本当の自分を見つけることに繋がった?

「そうですね。なんとなく感じる違和感をスルーしないとか、自分の好き嫌いに正直でいるというのは、ずっとやってきていたけれど、ひとつひとつを虫メガネでしっかり見るようになりました。また、そうやって取り出した自分の思いをどんな言葉で表現したら、読んでくださる方に伝わるだろう……と試行錯誤した日々は、私を豊かにしてくれたと思います」