ついにシーズン2が始まるドラマ『VIVANT』(TBS系)、水曜ドラマ『ファーストクライ 母子救命救急班』(日本テレビ系)と、7月スタートのドラマ2本に出演する珠城りょうさん。2021年まで所属した宝塚歌劇団では異例の若さでトップスターを務め、退団後もドラマや舞台で活躍を続けている。そんな珠城さんが、フィールドが変わっても芝居への情熱を燃やしてこられた原動力、そして今の彼女を作ったCHANGEを聞いた。【第1回/全3回】

珠城りょう 撮影/三浦龍司

 凛とした佇まいと柔らかな空気感が印象的な珠城さんは、男役であった宝塚を退団後、女性役を演じるのが当たり前になった今でも格好いい。それでいて、黒を基調としたこの日の衣装からは、健康的な色気もにじむ。そんな彼女が演技のベースにしているのは“好奇心”だ。

「人間観察が好きなのかなと思います。外出中でもちょっと面白い方がいたり、ファッションや持ち物が気になると、つい見てしまいますね。根本的に人に興味があって、“なんでこの人はこうなんだろう”の“なんで?”をいつも追究してしまうんです。お芝居が好きになって、続けていられるのもきっとこの“何故”を解くのが好きだからですね」

 インタビュー中、何度も他者への興味と“芝居への思い”を口にしてくれた珠城さんだが、高校まではバスケットボールにハンドボール、水泳など、がっつりとスポーツに打ち込んできた。演劇への扉が開いたのは中学時代、宝塚の舞台を観たことがきっかけで宝塚音楽学校受験を決意、3回目の挑戦で合格した。

 しかし、芝居への思いは今とは全く違ったという。

「予科生の時は、睡魔と戦いながら授業を受けていました(笑)。最初は“ういろう売り”で滑舌の練習をしたり基礎から勉強していきましたが、“いつまでこれをやるんだろう?”と思っていて。先生方の演劇論も、当時の私には難しくてなかなか理解できませんでした」