2025年4月に放送されたドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合)で主人公・麦巻さとこを演じ、これまでのクールビューティーなイメージから一転、柔らかで健気な姿で視聴者を魅了した俳優・桜井ユキ。
 8月18日には待望のスペシャルドラマの放送も控え、新たな魅力が開花している彼女に、人生の「THE CHANGE」を聞いた。
 第1回では、共演者との心温まる再会エピソードや、せわしない日々に「余白」を生み出すようになったきっかけを語ってくれた。【第1回/全3回】

桜井ユキ 撮影/有坂政晴

「わたしは、衣装やメイクで役のスイッチが入るタイプで、今回もメイクをしてもらって衣装を着た瞬間に、『麦巻さとこ』になる……戻ることができました」

 麦巻さとことは、桜井ユキがドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』で演じた主人公の名前。昨年の4月から放送されたこのドラマは、一生付き合わなくてはならない病気にかかったことから、会社を辞めて築45年家賃5万円の団地へ引っ越すことになったさとこが、大家の美山鈴(加賀まりこ)と、訳あり料理番の司(宮沢氷魚)、そして薬膳との出合いによって、心身の健康を取り戻していく……という物語。全9話の放送が終わった後も、視聴者の心には温かな余韻が残り、続編を望む声が途絶えることはなかった。