2025年4月に放送されたドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合)で、訳ありの薬膳料理番・羽白司を演じ、その柔らかな魅力で多くの視聴者を魅了した俳優・宮沢氷魚。
 8月18日に待望のスペシャルドラマの放送を控え、俳優として確かなキャリアを積み重ねる彼に、人生の「THE CHANGE」を聞いた。
 第3回では、彼が抱える意外な「ネガティブな一面」とその独自の解消法、そして人間関係でどうしても波長が合わない時の“心を守る”対処法を教えてくれた。【第3回/全3回】

宮沢氷魚 撮影/有坂政晴

 ドラマ『しあわせは食べて寝て待て』で宮沢氷魚が演じる司は、主人公・さとこにとって、薬膳のように癒やしと心の安らぎを与えてくれる存在だ。そして、宮沢自身もまた、周囲を包み込むような穏やかなオーラをまとい、日常に疲れた人々の心をじんわりと温めてくれる。

「そんなふうに言っていただくのは嬉しいのですが、実はぼく、すごく悩んじゃうタイプなんですよ。はじめは些細な悩みがどんどん増殖して、ふと気づくと、心にネガティブな澱(おり)のようなものがたくさん溜まって、手に負えなくなっていることもあります」

 と、意外な一面を告白。そんなときは、どうやって立ち直るのだろうか。

「以前は、ネガティブな気持ちをえぐるように取り出したりしていたのですが、それでは残った部分もボロボロで、自分の中に何も残っていない、抜け殻になったような感じがすごく気持ちが悪くて、今は何か別の、ポジティブなものを入れるようにしています」