「実はすごく悩んじゃうタイプ」心に溜まったネガティブな澱をデトックスする方法

 具体的には、どんなことを?

「悩んでることを忘れるくらい、何かに没頭するのもひとつの方法ですね。ちょっと高級なレストランに行って美味しいものを食べたり、自然の中で清浄な空気を胸いっぱいに吸い込んだり、ポジティブなものを自分の中に取り入れて、溜まってしまったネガティブを追い出すというのがいちばん自分に合っている気がします」

 楽しい気持ち、幸せな気持ちで、悩みや苦しみを押し出すというのは、ぜひ取り入れたい心のデトックスだ。

「ぼくは自然に触れるのが好きで、時間ができると郊外までドライブしたり、都内だと公園に行ったりすると心が落ち着きます」

 そういえば彼が演じた司もまた、リフレッシュのために山へ行ったり、散歩をするキャラクターだった。

「そこはすごく似ていますね。ぼくが自然に惹かれるのは、アメリカでの大学生活が大きかったように思います」

 宮沢が留学したカリフォルニア大サンタクルーズ校は、海を臨む丘陵地に広大な敷地を持つ大学で、森に囲まれた自然豊かな環境だった。

「街からけっこう離れていてコンビニすらなく、不便ではあったけど、なんかこう、深く呼吸ができる、そんな場所でした。あそこでの日々で感じた心地よさだったり、心が落ち着く感じが、今もぼくの中に息づいているのだと思います」

 宮沢氷魚が将来について考え、日本で俳優になると決めたのも、その緑に囲まれた大学のキャンパスだった。

「あの2年間はぼくにとってものすごく大きかったですね。それまで自分が、いかに小さな世界で生活していたのか実感したし、さまざまな国籍、考え方を持った同級生たちから、とてつもない刺激を受けました」

宮沢氷魚 撮影/有坂政晴