「うわ、本当に実在するんだ!」歴代『八つ墓村』ゆかりのロケ地で感じた妖気と…
──そうしたユニークな振る舞いは、台本にあったのだろうか。それとも現場で生まれたアドリブだったのだろうか。
「清水監督との事前の打ち合わせで、『これまでの金田一を意識しすぎるのではなく、今回の金田一を作り上げよう』と話していました。ですので、現場で僕が感じた“金田一らしさ”をとりあえず表現してみて、それを監督がそのシーンに必要か不必要かをジャッジしていただく、というセッションのような作り方でした。杉の木に抱きついたのも、確か監督の指示ではなく、僕が現場の空気でやってみたものを『それ、有りだね』と採用してくださったんだと思います」
原作の舞台設定に合わせて、撮影は岡山県高梁市の広兼邸や宇山洞(鍾乳洞)、新見市の三座神社など、歴史と凄みのあるロケーションで行われた。
「鍾乳洞や広兼邸は、歴代の映画『八つ墓村』でも実際に撮影で使われた伝説的な場所なんです。現場の空間を目の前にした時、既視感というか『うわ、本当に実在するんだ!』と、一瞬ただの映画ファンの目線に戻ってしまいました(笑)。気のせいかもしれませんが、過去にここで演じてきた先輩方の熱量や、独特の妖気のようなものがまだ空間にこもっているような気がして、背筋が伸びる思いでした」