77歳を迎えた現在も映像、舞台、落語と第一線で輝き続ける名優・風間杜夫。
つかこうへいや深作欣二といったレジェンドたちに愛され、『蒲田行進曲』や『スチュワーデス物語』などで日本中を熱狂させたスター俳優が、「THE CHANGE」をテーマにこれまでのキャリアを語り尽くす。
現在、朗読劇『古事記』の全国ツアーに挑んでいる風間さんの第4回は、俳優としてのスタンス、同世代のライバルたち、そして、驚かされた若手俳優について明かす。【第4回/全5回】
「ああいうジジイになりたい」ライバルは意識しない風間杜夫が“格が違う”と圧倒された名優・森繁久彌との『忠臣蔵』
1983年に『蒲田行進曲』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞。2003年には『ひとり芝居三部作』で文化庁芸術祭演劇部門大賞を受賞。その後も贈られた賞は枚挙にいとまがない。そんな演劇界のトップを走る風間さんにとって、ライバルと言える存在、影響を受けた俳優などはいるのだろうか。
「すごいなと思う人はいるんだけど、それに影響されるってことはないね。たとえば同世代でライバルはいるかって言ったら、そういう風に思ったこともない。
亡くなられた西田敏行さんとか、柄本明さんとか。周りで見たらすごいなと思う役者は何人もいますけど、その人と競おうとかはあんまり思わないですね。
ただ若い頃はよく言っていて、今もあんまり変わらないんだけど、僕は森繁久彌って人に憧れていて。『ああいうジジイになりたい』と。やっぱり格が違いますよ。あの方はインテリだしね。芝居が好きで、ちょっと洒脱で、なんかいつも生臭い感じがしてね。ああいう年の取り方いいなと思っていました」
森繁さんとは『忠臣蔵』(1985年/日本テレビ)で共演も果たしている。
「そう。ご一緒しましたね。僕が浅野内匠頭で、森繁先生が吉良上野介。そりゃ緊張しましたよ。やっぱり存在感がものすごい。森繫先生は“先生”とお呼びする方だなと思いましたね」
近年では、若手俳優から刺激を受けることもあるという。