「甲子園のアイドル」フィーバーへの戸惑いと、“女子だから”ではなく“個々の力”が評価される野球界への願い

「女子マネージャーはいるけれど、高校野球ってまだまだ男子のものですから、“野球部初の女子部員”ということで注目されたんだと思います。ただ私は、“女子”という存在が珍しい中で『マネージャーをやってみたい』って思ったり、野球に関することに挑戦したいと思っている女の子たちに、勇気やきっかけを与えられたらいいなと考えていたんです」

 星さんがベンチ入りした夏の甲子園は、史上初めて女性が審判を務めた大会となった。昨年には海の向こうMLBでも、史上初の女性審判が誕生。日米で活躍したレジェンド・イチロー氏も、近年は高校野球女子選抜との強化プログラムを行っているが、星さんが描くのは「女子だから」という理由で評価されることのない未来だ。

「今はまだ女子部員ということで注目されちゃう時代ですけど、将来的に野球に関わる女子がどんどん増えて、自分の夢や目標を叶えることができるようになればいいなと思います。やっぱり、女子だからすごいということではなくて、その子が持っている力自体が評価されるような、そんな世の中になっていくといいですね」

 高校野球で注目されるのは選手ばかりだが、実際にはマネージャーや学生コーチなど、さまざまな人の協力があって、野球が成り立っている。本来、そこに男女の別はないのだが、実際に関わっているのは男子ばかりというのが現状だ。星さんの存在はそこを変える、大きなきっかけになるだろう。

スポーツ少年団時代の星よつはさん 写真/仙台育英野球部提供