かつては「世の中全部が敵だと思っていました」と、苦笑いする広瀬アリス。単独主演映画『沖晴くんの涙を殺して』公開に続き、来年には藤原竜也と共演の2部作『全領域異常解決室』、アクションを披露する主演作『ENJU エンジュ』の映画公開が控える。30代に入り、実力派としての評価をさらに高めてエンジン加速中の広瀬さんのTHE CHANGEを聞く。【第3回/全3回】

広瀬アリス 撮影/冨田望

『沖晴くんの涙を殺して』で、広瀬さん演じる踊場京香は、“嫌悪・怒り・哀しみ・恐れ”といった、喜び以外の感情を失った高校生の沖晴くんと出会う。ネガティブな感情を取っ払えるのは羨(うらや)ましいとも思うが……。

──広瀬さんが、沖晴くんとは逆に“ネガティブな感情に支配されていた”と感じる時期はありますか?

「思春期ですね。すごくネガティブに陥っていました。本当につらくて苦しいし、イライラするし、みたいな。何に対してそうなっているのかもわからなくて。一瞬たりとも楽しいとかプラスに働くことはない、くらいでした」

──具体的には何歳くらいのときのことでしょう。

「15歳くらいから、けっこう長く(苦笑)。人間ってその時期に形成されていくと思うんですけど、そのときが人生で一番落ちていた気がします。芸能活動をスタートさせてから、少しくらいの時期でしたが、辞めたくて仕方なかったです」