早すぎる別れを乗り越え、家族で守るウルフの記憶

「主人は体調には気を遣っていて、1年に1度、誕生月の6月には人間ドックを受診していたのですが……」

 早すぎる別れを振り返って、ふと涙を拭う秋元さん。それでも今は、頼もしい家族の支えがある。

「幸いにも、3人の子供たちもお店を軌道に乗せるために、いろいろと手伝ってくれています。お客様には、九重部屋、千代の富士を思い出していただきながら、お料理を味わっていただけたらと思っています」

 店内には、千代の富士が現役最後に締めた「横綱の綱」や、数々の優勝トロフィー、当時のままの四股名木札なども展示されている。歴史そのものである神聖な空間で、本物の土俵を眺めながら味わう、極上のちゃんこ鍋。 大横綱の記憶が息づくその味を、一度、味わってみてはいかがだろうか。

お店の前には、千代の富士関の銅像が置かれている。撮影/松田嘉徳 

〈トピックス〉
※千代の富士の師匠「千代の山」(第41代横綱)の生誕100年を記念した企画展が9/13~12/17の期間、相撲博物館で開催中。戦後の大相撲界を支えた大横綱の一人であり、引退後は九重親方として、北の富士や千代の富士を育てたことでも有名だ。

[お店データ]
ちゃんこ千代の富士
住所:東京都墨田区石原4-22-4
電話:03-5608-0404
営業時間:木・金・土・日(夏季)17:00~22:00(L.o 21:00)
※夏季(7、8月)以外の定休日は、火曜、水曜
公式HPより:提供するちゃんこ鍋は、九重部屋の伝統の味。元部屋のちゃんこ番が腕を振るう、上品かつ深みのある塩ベースのスープをお楽しみください。