大活躍なふたり。忙しい日々の中感じている、自身の“変化”
ふたりとも、まだ20代ながら、芸能界でのキャリアは長い。まめと麦のように、うまくいかない時期を抜け出すための“発酵マインド”も、実体験とともに明かしてくれた。
富田「休息は大事ですよね。最近は意識して、自分の時間をキープするようになりまし
た。昔は役と自分を一体化しすぎて、休めなかったんです。“いま演じている人物なら、どうするんだろう”と、日常生活もその役の人物に合わせた同じスケジュールで暮らしたりしていました。食生活や眠るタイミングさえも役に合わせていて、“自分としての人生”なんて、いまはいらないと思っていました」
──自分を押し殺して、さらにプライベートな時間がない生活は、精神的には大丈夫だったのでしょうか。
富田「そこまでしないと怖かったんです。“あのとき自分を甘やかしたからだ”って、やりきれなかった自分を後から責めて、後悔してしまうのがいやで……。でも複数の作品のスケジュールが重なるときもありますし、役柄が違えば一緒に作る人も違う。そこから自ずと、自分の時間を充実させないと100パーセントの力をそれぞれの作品に注げないっていうことに気が付き始めて」
──“やらなくては”や、“やるべきだ”という自分の思考を切り替えるために、富田さんはどんなことから始めてみましたか。
富田「今日は誰と会おうとか、どこか遠くに行こうとか、逆に家から出ないでいようとか、意識的に選択するようにしました。これは、“怠けるんじゃなくて、次の現場でエネルギーを解放するための助走なんだ”と思考を切り替えて、自分の時間を大切にできるようになってからは、気持ちも楽になりました」
──齋藤さんはここ数年で感じている変化はありますか?
齋藤「以前は自分ひとりで解決しようとしていたけれど、人の意見を取り入れるようになりました。それは相談するというよりは、いろいろな人と接するなかでの会話だったり、それこそ今日の取材での望生ちゃんが話している言葉だったり会話の中から、吸収して、自分のなかに取り入れている感じです」