芸歴40年以上、時代を映し出す作品に出演し続けてきた俳優・小林聡美。猫好きな彼女はエッセイストや歌手としても活動するなど、多芸な人柄も魅力的だ。そしてこの春、昭和の名作ドラマ『岸辺のアルバム』の舞台化により、田島則子役で主演する。昭和・平成・令和と芸能の第一線を駆けてきた小林のTHE CHANGEとは──。【第1回/全5回】
「『岸辺のアルバム』は、自分の中でも“素晴らしいドラマだった”という記憶が、強くありました。ドラマのスケールや面白さがわかっているからこそ、“あの作品の主人公を私がやるなんて……”、“大変そうだな”と身構えてしまうところはありましたが、挑戦してみようと決めました」
1965年生まれで、オリジナルのドラマ版を見てきた小林だが、この名作を演じるハードルを、いつもの彼女らしい軽やかな口調で、しかし理知的に話してくれた。
1977年に放送された故・山田太一原作・脚本のドラマ『岸辺のアルバム』。一見幸せそうな家庭が、ウソや秘密を抱えながら崩壊していく様を描いた名作が、約50年の時を経て初めて舞台化される。