堺雅人・二宮和也・役所広司…大物の演技に「見ているだけなのに涙が」

──大作への出演、堺さんをはじめとした方から学んだことはなんでしょう。

「堺さんはご自身がやっていらっしゃる発声法やセリフの覚え方を話してくださいました。ほかにも、皆さんのお芝居を見学できる機会が多くて、シーズン1の時は役所広司さん演じるベキと二宮和也さん演じるノコルが対峙するところも拝見しました」

──同じ表現者の珠城さんから見て、どんな印象を受けたでしょうか?

「セリフが粒子のように空間に広がっていったような記憶があります。それくらい役所さんがまとう空気が素晴らしくて、見ているだけなのに涙が出ていました。対峙している二宮さんや堺さんだけでなく、スタッフや俳優部全員まで、その大きくてあたたかい空気で包み込みこんでしまうほど、器の大きな方なのかなと感じました」

 ドラマ出演で着実に演技の幅を広げる珠城さんだが、“原点”である舞台も忘れていない。今年2月にはミュージカル『ラパチーニの園』に出演。同作は韓国発ミュージカルの日本初演であり、珠城さん自身も韓国のドラマやエンタメにハマってきた。

──韓国ミュージカルはヒット作も多く輩出していますが、実際に『ラパチーニの園』に出演されてどんな印象を受けましたか?

「音楽は現代的でありながら、どこか懐かしさも感じるような不思議な魅力がありました。『ラパチーニの園』は5年前に初演された新しい作品ですが、まるでディズニーのような雰囲気のミュージカルナンバーもありつつ、日本の舞台に比べると感情の発露がストレートでした。そういう韓国エンタメの、人間の不器用なところを愛おしく描いているのが好きなので、学びは多かったです」