「同じレベルで対等にぶつかり合いたい」池松壮亮、仲野太賀ら実力派の若手俳優もそろった
撮影は昨年の初頭に、寒さ厳しい京都で敢行した。その時点から、各人が国を思って本音をぶつけ合う劇中の空気感が、すでに現場ではつくり上げられていた。
「研究所メンバーは東京で何度もリハーサルをして、チームとして出来上がったところに僕ら陸軍の面々が合流したので、その時点でもうすでに、二つのグループ同士、醸し出す雰囲気が違いました。緊張感のある作品だからこそ、撮影の合間には、久々に会った佐藤さんと“どんな音楽聴いていますか?”みたいな他愛もない話でゆるめつつ。そうした緩和ができるってことは、それだけいい現場なんですよね。ただ“圧力”がかかるだけの現場では、そうはできないわけだから」
──石井裕也監督や、池松壮亮さん、仲野太賀さんといった若い世代の方たちとの共演で、刺激を受けたことはありますか。
「若い方たちとの共演は、昔の自分を思い出させてくれます。僕も、20代のころは自転車やバイクで現場に通って、何度もセリフを練習したりして、とにかく熱量があって」
「この仕事は、作品ごとに毎回違う現場ですけど、その時々で新しく一緒に組む俳優たちが気になりますし、彼らの持つ熱量に感化されて、すごく楽しいですね。もちろん自分もいまだにそうでありたいと思うし、同じレベルで対等にぶつかり合いたい。
毎日顔を合わせて、長い時間をひとつのチームでともに戦うわけですけど、“一緒にやってる感”、きっとそれが僕は好きなんですよね」
テクノカットの話題では、「僕らの世代だとYMOの『ライディーン』が聞こえてきちゃうけど(笑)」と、どこまでも気さくな様子で、現場を終始和やかな笑いに包み込んだ江口さん。若い才能とのぶつかり合いも糧に、冷静だが熱い心を持つ軍人像を、スクリーンに刻み込んだ。
■作品情報
出演:池松壮亮
仲野太賀、岩田剛典、中村蒼、三浦貴大/二階堂ふみ、杉田雷麟
北村有起哉、嶋田久作、中野英雄、渡辺いっけい、別所哲也/松田龍平、奥田瑛二/國村隼
佐藤隆太、江口洋介、佐藤浩市
監督・脚本・編集:石井裕也
原案:猪瀬直樹「昭和16年夏の敗戦」中央公論新社
音楽:岩代太郎
制作統括:村上栄一、橋本櫻、永井拓郎
制作:NHKエンタープライズ
制作プロダクション:RIKIプロジェクト
日本公開:2026年7月31日(金)全国ロードショー
配給:東京テアトル
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