えぐれた自分の顔の石膏像をリビングに!? 映画『予言』の奇妙な体験と、森田健作からの“人生を変えた金言”
──映画やドラマで印象に残っている作品は?
「ちょっと変な感覚に陥ったのが、映画『予言』(04年公開)ですね」
──あ~、つのだじろうさんの『恐怖新聞』が原作の、ホラー映画ですよね。
「ええ。その映画で私は、悲惨な電車の事故に合うんです。顔がえぐれる姿になるんです」
──ひいっ! もちろん、CGですよね?
「いえ、違うんです。まず、私の顔の型をとって石膏で作ってもらうんです。そのあと、特殊メイクをほどこしてもらって、本当に私そっくりに。髪型はもちろん、髪の毛の生え方まで同じなんです。まさに職人技ですよね」
──自分と瓜二つの顔って、奇妙な感覚ですね。
「まさにそうなんです。顔のない私が出演するシーンがあるんですが、そばで見て、石膏のそっくりな人形とわかっていても、幽体離脱している感覚でゾッとしました」
──じゃあ、そのときの自分と瓜二つの顔は二度と見たくないですね。
「いえ、そのときの加工前の石膏の状態の自分の銅像みたいな顔は、記念に持ち帰って、いまも木更津の家のリビングの棚にちゃんと飾ってあります」
──夜中に自分の顔と目が合ったら怖いですよね。
「ウフフ」
──ちなみに前回のインタビューでは人生のターニングポイントとして、アコムのCMと坂上忍さんの舞台を挙げられていました。
「はい。この二つは私の人生において大きな転機となったことです。そして、もう一つあるんです。事務所の先輩で、前千葉県知事の森田健作さんです。森田さんのおかげで東京アクアラインの通行料金が800円になり、私はいまも東京と木更津をスムーズに行き来できています」
──確かに(笑)森田健作さんのおかげですね。
「それだけじゃないんです。森田さんにはたくさんステキなお話をしていただいていますが、特に好きなお話があります。“何においても、粉雪であれ”と」
──粉雪? どういう意味ですか?
「牡丹雪は派手できれいだけど積もらずにすぐに溶けてしまう。でも、粉雪は少しずつ降り積もり、気づいたら、美しい雪景色になる。だから、女優の仕事にせよ、人間関係にせよ、粉雪のようにしんしんと静かに築いていくのが大事だよ……と。この言葉を私は座右の銘にしています」
──とても身に染みるいいお話ですね。
「これからも粉雪のようにゆっくりと頑張るので、皆さんも応援してくださいね」
小野真弓(おの・まゆみ)
1981年生まれ。千葉県出身。O型。1998年、オーディションに合格し、芸能界入り。2002年に「アコム」のCMに出演し、明るく爽やかな女子社員役を演じて話題となり、ブレイク。以後、バラエティやドラマ、グラビアなどで活躍し、出した写真集は19冊。動物好きで知られ、トリマーや動物介護士などの資格をもつ。現在は東京から千葉県木更津市に移住し、動物に囲まれる日々を送る。