熱愛・不祥事・卒業… 推しで病んだときにすべきことは?
日常生活に推し活が根付いた反面、推しの熱愛や不祥事があると、日常生活に支障をきたしてしまうファンも少なくない。自分を保つためにも、推しとの距離感はどう保てばいいのか? 三宅さんに言葉を求めると──。
「まずは、自分と推しが一対一であることを思い出すのが大事だと考えています。たとえば、推しの熱愛や結婚で悲しくなった時、『恋愛はルール違反だ』と怒っている人を見ると、自分も同じことを言っていいような気持ちになるし、集団の一部になって暴走してしまうことがあります。
そういう時は、『自分は推しのどこが好きだったんだろう?』と、一対一で推しと向き合うと距離感を保ちやすいと思います。推しが活動を辞めたり、何らかの理由で推せなくなったときも、無理に次の推しを探さず『この子の何が好きだったんだろう』『どういうところが自分にとって特別だったんだろう』と深く考えていくのも良いでしょう。
そうすると、『良い時間だったから、ありがたかったな』と感じることもできるし、無理に他のものに目を向けようとすると、逆にしんどくなることもある。考えられるうちはとことん考えたらいつかは飽きて、推しを見てもつらくなくなる日が来るんじゃないでしょうか」
現代はVTuberやスポーツ選手など「推し」の対象も多様になった。特にVTuberに関しては、三宅さんが新刊の中でも書きたかった存在だという。
「VTuberって、この時代に出るべくして出てきた存在だと思っているんです。『超かぐや姫!』(2026)もVTuberを扱っているアニメですし、今後はもっと広がっていくんじゃないかなと感じています。思えば、生身の人間ではなくずっと変わらないビジュアルの推しがいてほしいという欲望は、歴史をたどっていくと昔からあった。だからこそ、彼らの出現は必然だったんじゃないかと」
推しは度々“偶像崇拝”にも喩えられるが、本書では推し活と宗教の関係にも触れている。