「集中力ももたないでしょ?」寺岡呼人が超短期レコーディングを仕掛けた緻密な戦略

岡本 最初のスケジュールでは一人1週間あって、それでもなかなかだなって思ってたのに。だって30曲だもん。それはあれなんですか? 呼人さんのなかで、短期間で録る方がいいっていう理由があったんですか?

寺岡 普通のレコーディングみたいに何テイクも重ねてじっくり録っていくのはやめた方がいいと思ったんですよ。勢いでいかないと30曲録りきれないし、何よりその勢いが必要だと思ったんですよ、この30曲には。だから、例えば歌だったら、ピッチ(音の高さ)がどうのこうのっていうより、勢いを持ってやったほうが良いなと、やってる側の集中力ももたないでしょ。

高橋 確かに。

前田 そう考えると、和也の集中力は半端なかった。本当に闘いに来てる人って感じだった。

全員 (笑)。

高橋 ちょうど自分のバンドでツアー中だったんですよ、レコーディングに入る直前まで。だからツアーをやりながら朝早く起きて、男闘呼組の曲をずーっとおさらいして、それで夜またライブをやって移動して、また次の朝から男闘呼組の曲をさらってっていうサイクルから、そのままレコーディングに移っていった。だからライブやってるみたいな感覚でした。

──青山さんは、初めてプレイする曲も多かったんでしょうか?

青山 いや、結構ライブも含めてやったことのある曲が多くて、本当に初めてだったのは、さっきも出ていた「第二章 追憶の挽歌」とか「CROSS TO YOU-雨-」、あとは「ONE DAY」。

高橋 「-M-」とかは?

青山 「-M-」もライブでやったことがあったんですよ。

高橋 あ、そっか。

青山 だから結構体に入ってる状態の曲がほとんどでしたね。