「夢にも思っていませんでした」金田一耕助役に抜擢! 尾上家と横溝正史の“不思議な縁”
日本を代表する推理作家・横溝正史が生み出した名探偵・金田一耕助が活躍するミステリーの金字塔であり、これまで何度も映像化されてきた名作だ。山奥にある「八つ墓村」を舞台に、辰弥(奥智哉)の帰還と時を同じくして起こる連続殺人事件に金田一が挑む。今回メガホンを取ったのは、『呪怨』シリーズなどで知られるJホラーの第一人者・清水崇監督。松也さんが扮したのは、これまでに多くの名優たちが演じてきた名探偵・金田一だ。
オファーを聞いた時は「まずはビックリした」と語る松也さんだが、実は金田一シリーズとは不思議な縁がある。2006年版の映画『犬神家の一族』では、八代目尾上菊五郎さん(当時は菊之助)とその母・富司純子さんが実際の親子役で共演。作中に登場する三種の神器「斧(よき)・琴・菊」は、尾上家の屋号である音羽屋に代々伝わる縁起の良い紋様であり、原作者の横溝自身が大の歌舞伎好きで、音羽屋系の役者を好んでいたというエピソードも残っている。そういった意味では、松也さんが金田一を演じるのはある種の運命だったのだろうか。
「どうなんでしょうかね。僕自身、これまで金田一作品には一度も携わったことがなかったですので、まさかそういうご縁をいただくとは夢にも思っていませんでした。人生って本当に分からないですよね」
原作は昭和25年が舞台だが、今回の映画では時代設定が令和の現代に置き換えられている。
「時代背景の変更は、これまでの『八つ墓村』との最も大きな違いです。その中で現代における金田一、そして八つ墓村をどう描くのかというのはとても興味がありました。しかも、これまでホラーを中心に撮られてきた清水崇さんが監督をされるということで、自分の中ではいったいどんな表現になるのか未知数でしたし、だからこそ余計に楽しみになりましたね」