“透明感”という言葉が、こんなにも似合う人がいるだろうか……。今回、双葉社THE CHANGEで原田知世さんにインタビューを行った際、まずその抜けるようなピュアネスに息を呑んだ。
 原田さんが主演した映画『時をかける少女』(1982)や『私をスキーに連れてって』(1987)は今なお、愛され続けている。俳優業と並行して続けているアーティストでも多くファンを持つ。
 オンリーワンの存在感できらめく、原田知世さんの人生が一変した“THE CHANGE”とは?【第2回/全3回】

原田知世 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/石川ひろ子 スタイリング/青木千加子

 映画『時をかける少女』で鮮烈にスクリーンデビューし、トレンディ映画にも数多く出演した原田知世さん。近年は、朝の連続テレビ小説『半分、青い』(NHK)や人気シリーズ『あなたの番です』(日本テレビ系)などに出演し、俳優として活躍が続いている。

 一方で、作品をリリースしたり、コンサートを定期的に行うなど、アーティストとしても音楽ファンからの信頼が厚い。はじめは、“女優業のついで”のような感覚だった音楽活動が、いつしか欠かせないものになっていったわけとは?

「俳優と音楽、両方があったから今の私がいるんだなというのは、強く感じます。両方を行き来できたことで、互いに刺激をもらうというか。とても大きな財産になっていると思います。
 映画『彼女が水着にきがえたら』(1989年)が公開されたころには20代になっていました。慌ただしく作品をこなすのではなく、もう少し時間をかけて自分に表現できるものはないだろうかと思うようになっていました。その手段に、音楽はぴったりだったんです。
 年齢を重ねるごとに人が自然と変化していくように……音楽への感じ方も変化していきました。俳優とは違い、音楽は役を通さない分、割と自分自身が映し出されていて、振り返るととてもよい足跡が残っているなと感じたんですよね。また、多くの役は演じるのは1度きり。でも、音楽は繰り返し歌うことができますから、表現としての違いも面白いなと思いました」