1972年のデビュー以来、漫画原作者として膨大な数の作品を手掛け、『ドーベルマン刑事』や『北斗の拳』、『サンクチュアリ』などの大ヒットをものにしてきた武論尊氏。今年4月には、半世紀以上にわたる自身の創作の秘密や哲学を明かした最新刊『悪と嘘を描く 武論尊の漫画原作私論』(小学館)を上梓した。

展示スペースには青山剛昌さんと名探偵コナンの特設コーナーも 撮影/有坂政晴

 巨匠・武論尊さんの根底にもある「漫画に正解はない」という事実。それを肌で感じ、プロの編集者から直接指導を受けられる奇跡の場所が、長野県佐久市の「武論尊100時間漫画塾」だ。連載第4回は、再び佐久の熱狂の渦へ。『名探偵コナン』の青山剛昌さんが教鞭をとる貴重な講義の様子と、トップランナーが明かす意外な真実、そして「プロへの扉」を開こうと奮闘する塾生たちのリアルな声をお届けする。【第4回/全5回】

日本酒「SAKU13」と並ぶ佐久市の重要コンテンツへ。私財を投じた「さくまんが舎」が街にもたらす熱気

 佐久は古くから日本酒づくりが盛んで、市内11の酒蔵と近隣の2蔵を合わせた13蔵が「SAKU13」として結束している。武論尊さんも試飲会などのイベントに参加したり、『北斗の拳』とのコラボパッケージを展開したりと地元を大いに盛り上げているが、私財を投じて設立した「さくまんが舎」もまた、日本酒に次ぐ佐久の重要コンテンツとして育ちつつある。

佐久平駅に展示された酒樽と武論尊さん 撮影/有坂政晴