2020年9月、世界が新型コロナウイルス感染症によって閉ざされていたときに発売されたエッセイ集『私が私らしく生きる美学』。自分の価値観を大切にしながら日々を送る著者のライフスタイルは、ステイホームでネガティヴになっていた読者に元気と勇気を与えてくれた。6年ぶりの新刊のタイトルに「余白」という言葉を入れた、コスメブランドディレクター・松田未来さんのTHE CHANGEとは──。【第3回/全3回】
関西のヘアサロンで美容師として働いていた松田未来さんが東京へ移ったのは30歳のときだった。新しい職場を決めていないばかりか、知人すらほとんどいない中での単身上京だった。
「私が美容の世界に入ったのは、15歳で初めてパーマをかけたときに鏡に映った自分を見て、“かわいくなったかも”と前向きになったことがきっかけです。だから私も、美容の力で自分のことを好きになってもらえたり、将来に希望の光を感じてもらえたらいいな……というのが、ずっと根底にありました」