「あのときを思うと今も胸がぎゅっとなる」自身の子育て中の大変な思いから生まれた『タベタイ』が、いまはたくさんの母たちの支えに
このインタビューでは、たびたびお子さんの話が出てきたが、子どもが泣き止む歌としてママから絶大に支持される『タベタイ』(テレビ東京系幼児向け番組『シナぷしゅ』のために制作)も、わが子との思い出が深くかかわっているそう。
「子どもが離乳食を全然食べてくれなかったことから、『タベタイ』という曲は生まれたんです。育児のつらかったことはどんどん忘れてしまうんですが、あまりに食べてくれなくて、命にかかわることでもあるから、あのときを思うと今も胸がぎゅっとなるんですよ……。ああ、人生が変わるほどの大きな出来事、“THE CHANGE”は出産と言えばよかったですね」
朗らかで柔らかな美雨さんの表情が、当時を思い返して一瞬で曇った。それほど当時、つらい気持ちだったに違いない。
「『タベタイ』では、苦しい胸の内を変換して、“世界中にはこんなにおいしいものがある。大人になったら食べられるようになるから、見てろよ”みたいな気持ちで、好きなものをいっぱい込めました。子どもには食べられないような、辛いものやスパイスが効いたもの、珍味なんかを並べてね(笑)。
『シナぷしゅ』は対象年齢が0歳から2歳なので、『タベタイ』に出てくるものはまだ食べられないけど、大人になるのが楽しみになるような歌にしたんです。そうやって作った曲で、お子さんが泣き止むという、思いもよらないことが起きてびっくりですし、ママたちの役に立っているなら、とてもうれしいです」