「“もう限界だ”、“これは心がちぎれる”ってなって、“辞めます”と」休養を決断した、当時の思い

 人気絶頂のなか、当時なぜ美村さんが休むという決断に至ったのかもうかがった。

「いい役をたくさんもらいすぎて、勉強や練習する時間もほとんど取れず、睡眠も足りていなかったと思います。そんな中、どんどん自分の実力のなさが分かっていくんですよね。どれぐらい自分がヘタか、先輩たちとの力の差をひしひしと感じて。それでも良い役はいただくので、“もう限界だ”、“これは心がちぎれる”ってなって、“辞めます”と。社長の留意で、辞めるのではなく、休養となりました」

美村里江 撮影/有坂政晴

「その2年間は勉強しました。観劇したり、国内外の映像作品をたくさん観るとか、基本的なことを一生懸命やりました。高校時代、学校が家から遠かったので、朝6時起きで学校に行って、部活をやって帰ってきたら9時とか。その後ご飯・お風呂ですぐに寝ちゃってましたから、ほとんどテレビを見れなくて、ドラマも全然知らなかったんですよね。
 なので、まずは作品を観るというところから積み重ねて、お芝居って本当は何なのかなとか、お客さんが期待しているものって何なんだろうとか、一回ちゃんと考えて、それがつかめたら戻ってこようって思って。そして幸いなことに、復帰後もお仕事をいただいて戻ってこられた、という感じなんですよね」