「どーでもいいですよー」で一世を風靡したお笑い芸人・だいたひかるさんは2016年、40歳の時に乳がんだと診断された。その後は子宝にも恵まれ、一人息子は今年4歳になる。絶望から、希望を持って歩むようになっただいたさんのTHE CHANGEとは。【第2回/全3回】
私、若い頃は1人で生きているような気がしていたんです。周囲の世界はどこか他人事で、持ちネタじゃないけど、基本的に全部“どうでもいい”と思って過ごしてた。……けど、そうじゃないもの、結構ありますね。1人ではないし、絶対に“どうでもよくないこと”がある。がんになって知りました。
芸人になる前は、美容師でした。高校3年生の時、三者面談で「何もやりたいことがない」と言って先生を困らせるぐらい将来を何も考えていなくて、友達に勧められるまま美容師になりました。手先が器用で、友達の髪をよく結ってあげてたんです。ただそれだけです。
専門学校を卒業して美容院で働いていたある日、送り迎えしてくれている親の車のドアに指を挟みました。親指が倍以上に腫れ上がり、仕事にならない。治るまで休むことになったのはいいのですが、美容師って友達をなくすんですよね。夜まで忙しいし、土日休みじゃないし。ヒマだな、友達がほしいなと思っているところへ、兄のパシリで行った東武デパートで、そこのカルチャーセンターにお花、お琴、お笑いの講座があるのを見つけました。お笑いがいちばん友達できそうだと思い、教室の様子を伺っていたら、先生につかまりました。