取捨選択するうえで大切にしているのは「自分の心が躍ることを、いちばん大事にすること」

 剛力さんは近年、演技にとどまらない表現にも挑んでいる。映像クリエイターとタッグを組んでショートフィルムの企画や出演もこなし、短歌集を短編映画化した『世界で一番すばらしい俺』(2022)では、同作を自ら企画したうえで、セリフの一切ない男子高校生役で一人芝居を演じた。挑戦し続けられるマインドは、自身のどこから湧き出てくるのだろうか。

「“楽しい”とか、“ワクワク”とか自分の心が躍ることを、いちばん大事にすることですね。例えば二択とかで迷ったときも、ワクワクや楽しさを感じるほうを選ぶようにしていて。“これを経験して、どんなものが得られそうか”も考えますが、自分やスタッフさんも含めて、現場の全員が楽しんでこそ、作品に厚みが出ると感じているので、たとえシリアスで苦しいお芝居だったとしても、その表現自体を楽しいと思えるかどうか。“楽しいからこそできる”という感覚は、7歳での撮影のときから変わっていないですね」

──すると、演じるだけでなく創作のヒントをたどるのも楽しいのでしょうか?

「マンガを読むのも大好きで、読んでいると“これ、映像化したら絶対に面白い”って勝手にキャスティングなども妄想してしまいます。それが実際にドラマ化されたりすると、“やっぱり!”って、ちょっと悔しくなったり(笑)。一方で、自分の見る目もあったのかなと思えて、うれしくもあります」

 表現者としての剛力さんの心の中には、いつでも無邪気(むじゃき)なワクワクがあるようだ。

■作品情報
原作:北条司『キャッツ♥アイ』(コアミックス)
脚本:岩崎う大(かもめんたる)
演出・共同脚本:河原雅彦
出演:藤原紀香・剛力彩芽 / 崎山つばさ 上山竜治 /長谷川初範 /川久保拓司 佃井皆美 新谷姫加 / 美弥るりか / 高島礼子
公演公式サイト: http://meijithecatseye.com/

2026年9月26日(土)〜30日(水) 福岡/博多座
2026年10月9日(金)~11月1日(日) 東京/明治座
2026年11月14日(土)〜23日(月) 大阪/新歌舞伎座