アーティストとして活躍するほか、テレビ番組の司会やラジオのパーソナリティー、さらには人道支援まで、幅広くかつ精力的に活動する坂本美雨さん。
シンガーソングライターの森山直太朗さんや、大ヒット映画『国宝』の主題歌『Luminance feat.井口理』でタッグを組んだ(※)音楽家の原 摩利彦さんらが参加した最新アルバム『Something True』をリリースした。国際的に著名な音楽家を両親に持つ坂本さんだからこその、運命を分けた“THE CHANGE”に迫る!【第1回/全3回】
※摩 利彦氏が作曲・劇伴を手がけ、坂本美雨さんが作詞を担当
取材ルームでスタンバイしていたところ、坂本美雨さん(以下、美雨さん)が扉を開けて入ってくるなり、「今日はこの子も一緒で構いませんか?」と。手にはペットキャリー。どうやら中に、子猫が眠っているようで、一気に場の空気が和んだ。
美雨さんと言えば、著書『ネコの吸い方』(幻冬舎)を手がけるなど、知る人ぞ知る大の愛猫家。数日前に出会った子猫を保護しながら、取材に訪れた美雨さん。そんな彼女に、人生の転機となった“THE CHANGE”を聞いた。
「ぱっと思い浮かんだのは、ニューヨークに引っ越したことです。9歳でした。学校や家、親と過ごす時間、言語……なにもかもが変わりました。英語が全くしゃべれないのに、地元の学校にポンと放り込まれて(笑)。何もかもが新しい世界でした。
とまどいというよりは、ワクワクのほうが大きかったんです。小学校3年生を終えたところで、まだ自分の環境にそこまで執着もなかったのでしょう。のどかな街でしたし、一番近い学校まで地図を頼りに歩いて行って、“ここに通いたいです”と言ったら、“明日からおいで”と言われました」