「目標を『持つ』のは誰でもできる。ブレずに『突き進む』が、できない」
しかも万が一、再発や転移があっても、放射線は同じ場所に2度と当てられない。元々あまり先のことを考えないタイプだけど、ふとした時に、ちょっとだけ気分が落ちますね。
再発・転移が怖いからタバコと酒はすっかりやめてるけど、今の自分の状態で、楽しみを見つけることには貪欲でいたい。酒をやめた後、去年からノンアルコール飲料を試してるんだけど、今はすごくいろんな種類があるんですよね。最近ハマっているのは、地方のご当地ノンアル。そんなのあるのかって思うでしょう? 結構あちこちにあって、沖縄にオリオンのノンアルがあったりするんですよ。美味かったのは、「雪室」という新潟のノンアルです。この前韓国行った時にも、いろんなノンアルを買ってみました。
とはいえ夢は何かと訊かれたら、やっぱり好きだからホンモノの酒を飲むことですね(笑)。やっぱり飲みたいもん。飲みたいし、吸いたい。自分の寿命がわかったら、タバコ吸って、競馬場行って、酒飲みたいなあ。
がんを患ったものとして言えるのは、症状が出るようになってからじゃ遅いということです。人間ドックすらろくにやらなかった僕が言うのもなんだけど、咽頭がんの検査は、耳鼻科に行けば簡単に診てもらえるのでぜひ受けてほしい。がんになるまで病院とは無縁だったけど、今やお医者さんに会うとホッとするんだから、不思議なものです。再発や転移は怖いけど、お医者さんたちは、僕らの味方ですよ。
あとがんになってわかったのは、結局どんなことに対しても目標を持って突き進める力こそが、強いということです。目標を「持つ」のは誰でもできる。ブレずに「突き進む」が、できないんですよね。それこそ、欽ちゃんやヒデがまさに「突き進む」タイプです。
僕はそうしてこなかったから、今になってヒデに「酒やめられてるの、偉いじゃん」とかイジられる始末(笑)。でもね、そうやって笑いに変えてくれてありがたい。がんになってみて、やっと「頑張れ」の意味と、「目標」の大切さを知りました。