街中が『北斗の拳』推し! 巨匠と故郷が織りなす次なる“CHANGE”
これほど美しく穏やかな佐久の街だが、一歩足を踏み入れれば武論尊さんの作品へのリスペクトと熱気を随所に感じることができる。
佐久平駅では悪役・ジャギの胸像が不敵な笑みで来訪者を出迎え、佐久平駅周辺には北斗七星になぞらえた7か所の『北斗の拳』デザインマンホールが点在。ファンの間では聖地巡礼のスポットとして定着している。さらにはラッピングバスが走り、地元酒造とのコラボパッケージ商品が並ぶなど、街をあげた思い切った『北斗の拳』推しが心地よい。
「1話目からでかい風呂敷を広げろ」と塾生たちに語り、今なお「書くもの全部でヒットを飛ばす」と野望を燃やす武論尊さん。静かで美しい佐久市の自然環境と、さくまんが舎で燃え上がる泥臭い創作の熱量。このふたつのコントラストこそが、地方というハンデを越え、若者たちの“CHANGE”を生み出し続けているのだろう。
巨匠の「往生際の悪さ」と尽きないエネルギーが、佐久の地から次にどんな規格外の才能を世に送り出すのか。地方都市から日本中を巻き込む熱狂は、まだ始まったばかりだ。
完