「声変わりが遅かったから?」独特な歌い分けが生まれた『ロックよ静かに流れよ〜Crossin' Heart〜』
成田 これはやっぱり特別な思い出がある曲ですね。
岡本 なかなかないタイプの曲ですよね。
──歌い分けの基本フォーメーションがあるじゃないですか。1番のAメロBメロ(楽曲の構成要素。サビに向かうまでの導入部分)を高橋さんが歌って、2番は岡本さんで、サビが成田さんという。その形は最初から決まっていたんですか?
高橋 そうですね。
前田 昭次のキーが高いからサビにしようっていうのがまずあったんだと思うんですよね。
高橋 出だしのキーは俺とか健一のキーでわりと静かに始まっていくんだけど、だんだん盛り上がっていって昭次のハイトーンで持っていくっていのうがスタイルですよね。
成田 声変わりするのが遅かったからじゃないですか。
前田 声変わりしてたでしょ(笑)。
岡本 出会ったときにはもうしてたけどね(笑)。
成田 低いところが全然出せなかったんですよ、当時は。だから声変わりが……。
前田 してたけどな(笑)。今は低いところ出るの?
成田 今は大丈夫。
高橋 独特な声だったんだよね、昭次は。ハスキーで。耳に残るし。
岡本 この曲はさ、イントロがまずカッコいいんだよね。
成田 あのスネア(ドラムセットのなかで中心的な役割を果たす小太鼓)の音は生なの?
前田 ディレイ(やまびこのように音を遅らせて反復させる音響効果)がかかってる?
青山 たぶんディレイとリバーブ(空間の広がりや残響を表現する音響効果)をかけてるんだと思うんですけど。
高橋 レコーディングのときはあれがかかってないから大変だよね。
青山 そうなんですよ。自分の頭で再現して(笑)。
寺岡 そのイントロから歌の出だしもいいですよ。和也くんの苦味走った〈何処まで行けばつかめる〉が。
岡本 50過ぎてもまだつかめてないのかと(笑)。
成田 当時は早熟だったんだよね。
高橋 自分たちとしては結構背伸びをしてるイメージ。楽曲の世界観に対して。
岡本 まさに次の「第二章 追憶の挽歌」なんかそう。