「改めてなにかを分かち合う“場”は大切だなと思いました」こんな時代だからこそ──。

 美雨さんは、このアルバムに先駆けた2024年に、「Watermelon Seeds Fundraiser (ウォーターメロン・シーズ・ファンドレイザー)」を主宰。同年7月と11月には、ガザの人道支援を募るため、著名人に呼び掛けてオークションを開催した。

 彼女の呼びかけに、作家の村上春樹氏や俳優の安藤サクラさん、漫画家の浦沢直樹氏、歌手・俳優の小泉今日子さんなど、多数の表現者が賛同して話題を集めた。最新作でコラボした森山直太朗さんは、ここでもまっさきに手を挙げてくれたひとりだったそうだ。

「あまりにも残虐な、残酷な“悪”を見せつけられると、自分は何もできないと感じ、つらい気持ちになりますよね。そんなとき、SNSに目を向けてみると、同じような思いの人が必ずいるんです。それに気づくだけで少し心が軽くなったりしますし、似た考えの人とつながることで思いを共有できるとホッとします。
 そうそう、こんなふうに私がガザについていろいろと発信したことで、ママ友とも政治について話ができるようになったんです。それまで、あまり重たい話をしたことがなかったので“こんなに近くに仲間がいるんだ”と嬉しくなりましたし、改めてなにかを分かち合う“場”は大切だなと思いました」