シーズンを追うごとに、夫・大岡忠相を演じる高橋克典さんと息の合った作品作りに
大岡忠相を演じる高橋克典さんとのコミュニケーション、関係性も、役作りのうえで大事なポイントだという。
「高橋さんは、ものすごく勉強熱心で、現場で各専門家の方と相談しながら理想に近づけていくストイックな作り方をされている方。私は事前に勉強はたくさんするんですけど、現場に入ったらそれを全部手放して、その場で起こることを拾っていくスタイルでやっています。高橋さんが緻密に作られたものに寄り添うように演じることができて、とても楽しいですね。そういう意味で高橋さんとすごく相性が良いんじゃないか、と感じています」
王道の時代劇ともいえる『大岡越前』。数々のドラマ、映画に出演する美村さんだが、他の現場との違いをどんな風に感じているのだろうか。
「京都撮影所が持つパワーと、時代劇が持つパワーが合わさっているというのが、何より大きいと思います。私はあの京都の撮影所が大好きなんです。その最たるところは、矢田(清巳)監督ですね。矢田監督はみんなが“えぇ?”って驚くほど、サクサク撮影を進められるんです。
フィルム時代からやられている方なので、とにかく撮影にムダがないんです。デジタルになってからは、長い返し(カットの切り替え)も使えるようになったので、それはそれで、“余韻があるのでやりやすい”とおっしゃる方もいて、それぞれの良さはあるんです。でも、この現場に来ると、“そうだそうだ、この現場はこのテンポだった。着いていくぞ!”ってなって、独特のスピード感がとても楽しいんですよね」